電子メール~機能

1. 対応プロトコル

SMTP/POP3/IMAP4に対応しています。SMTP over SSL、SMTP STARTTLS、POP over SSL、POP STARTTLS、IMAP over SSL、IMAP STARTTLSが利用できます。

2. 使用できるお客様

メールを使用できるユーザーはサイト管理者・メールユーザーです。Web特権ユーザー・Webユーザー、AnonymousFTPはメールを使用できません。

3. 容量制限

メールユーザーごとに容量制限を設けることができます。容量制限はサイトマネージャーで設定します。

4. 送信ドメイン認証

送信元のメールアドレスが正規なものであることや、メールの改ざんなどをされていないことを証明する機能です。
なりすましメールや、存在しないメールアドレスからの迷惑メールなどの対策になります。お客様のドメインに対して送信ドメイン認証情報(SPFレコード)を設定します。

5. ウイルスチェック機能

メール・Webスタンダードサービスは、標準でウイルスチェックに対応しています。
メール・Webスタンダードサービスを通るすべてのメールは 自動的にウイルスチェックが行われ、ウイルスが発見された場合は配信を遮断します。同時に、メール送信元あるいは送信先へ「警告メール」としてメール通知されます。

■ウイルス発見時の警告メールについて
警告メールは、お客様ドメインのメールアドレスに送信されます。メール・Webスタンダードサービス以外の第三者に対して警告メールが送信されることはありません。

  • メール・Webスタンダードサービスで作成されたメールユーザーで送信したメールからウイルスが検出された場合

    送信元のメールアドレスに警告メールが送られます。
    送信先が送信元と同じドメインのメールアドレスだった場合にかぎり、送信先のメールアドレスにも送られます。

  • メール・Webスタンダードサービスのメールアドレスで受信したメールからウイルスが検出された場合

    送信先のメールアドレス宛てに警告メールが送られます。

■ウイルスメール検知レポートについて
ウイルスチェックによって送信停止されたメール履歴を1日1回ご指定のメールアドレスに送信できます。

6. 迷惑メール対策

迷惑メール対策として、下記の機能を提供しています。

  • 迷惑メールフィルター
  • 迷惑メール自動隔離設定

7. 迷惑メールフィルターのON-OFF

お客様のご契約IPアドレスのメールアドレス宛てに配送されるメールに対して、迷惑メールのチェックを行います。
迷惑メールと判定されたメールは、メールのヘッダーに迷惑メールであることが記載されます。また、お客様の設定により件名への指定文字列の追加が可能です。

設定はサイト管理者のみ行なえます。

  • [ON ヘッダー追加、件名(Subject)への指定文字列追加なし]

    迷惑メールのフィルタリングを行います。すべてのメールのヘッダー行に「X-Spam-Scan:through」が追加されます。受信したメールが迷惑メールと判定された場合は 「X-Spam-Flag: yes」がヘッダー行に追加されます。

  • [ON ヘッダー追加、件名(Subject)への指定文字列追加あり]

    迷惑メールのフィルタリングを行います。すべてのメールのヘッダー行に「X-Spam-Scan:through」が追加されます。受信したメールが迷惑メールと判定された場合は 「X-Spam-Flag: yes」がヘッダー行に追加され、件名の先頭にお客様ご指定の文字列を付加します。
    件名に付加できる指定文字列は「A-Z a-z 0-9 . _ - = [ ] { } + # ^ ! ?」です。文字数は16文字以内で設定してください。

  • [OFF 迷惑メールフィルターなし]

    迷惑メールのフィルタリングを行いません。

迷惑メールの定義ファイル更新はメール・Webスタンダードサービスで自動更新するため、お客様側で定義ファイルを更新する必要はございません。
迷惑メールフィルターの設定のみでは、迷惑メールと判定されたメールの自動削除は行いません。
IPアドレス単位での設定となります。1メールアドレス単位では設定できません。
メールユーザー新規登録時の設定は迷惑メールフィルター設定がOFFとなっています。
設定手順については こちら をご覧ください。

8. 迷惑メール隔離

迷惑メールフィルターで迷惑メールと判定されたメールをMEIWAKUフォルダーに隔離します。

  • MEIWAKUフォルダー内に隔離されているメールは、メールユーザーの使用容量に含まれますので、残り使用可能容量にご注意ください。隔離されたメールは、メールボックスの「MEIWAKU」フォルダーに一定期間(14日)保存され、自動削除されます。隔離され、MEIWAKUフォルダーに保存されたメールは、POP3経由では取得できません。WebメールまたはIMAP4経由で取得してください。
  • メールが隔離された場合、自動返信およびメール転送は行われません。
  • メーリングリスト宛ての迷惑メールは隔離できません。メーリングリストメンバーに対しては、以下の動作となります。

    メンバーが自ドメインの場合:各自のメールボックスに届くときに隔離が行われます。
    メンバーが外部ドメインの場合:迷惑メールは判定されますが隔離は行われません。

  • 必要なメールが迷惑メールと判定され、隔離される場合があります。
  • 迷惑メールフィルターが「ON」の場合のみ有効です。
  • 迷惑メール隔離設定を行った後、迷惑メールフィルターを「OFF」にすると、メールユーザーごとの設定内容は無視されます。
  • サイト管理者は、サイトマネージャーより全メールユーザーの隔離設定を行えます。
迷惑メール隔離設定の手順は こちら をご覧ください。

9. メールの転送設定

メール・Webスタンダードサービスのメールアドレスに届いたメールを、任意の他のアドレスに転送させる事ができます。 転送先は最大10箇所まで設定する事ができます。
また、転送時にメール・Webスタンダードサービスのサーバー内にデータを残したまま転送するか、残さずに転送するかを選択できます。
設定手順は こちら をご覧ください。

10. メール送信(SMTP)の SUBMISSION ポートへの対応

一部のインターネットプロバイダーでは、迷惑メールの対策としてOutbound Port25 Blocking※1といったメール送信の規制を行なっています。ご利用のプロバイダーがこのOutbound Port25 Blockingを実施した場合は、メール・Webスタンダードサービスのサーバーを利用してメールの送信ができなくなる場合があります。

メール・Webスタンダードサービスでは、このOutbound Port25 Blockingへの対応として、メール送信(SMTP)時にSUBMISSIONポート(587番ポート)※2をご利用になれます。

SUBMISSIONポートのご利用にはメールクライアントの設定変更が必要となる場合があります(一部対応していないメールクライアントもあります)。

※1 Outbound Port25 Blockingとは、メールの不正中継を防止するためにメール送信に制限を実施する方式のことです。
お客様がご利用のプロバイダー(A社とする)がこの方式に対応した場合、A社を利用してインターネットに接続しているお客様は、A社のメールサーバー以外からはメールを送信できなくなります。そのため、メール・Webスタンダードサービスを利用して メールを送信する際には、メールクライアントの設定を変更する必要があります。

※2 メール送信(SMTP)の SUBMISSION ポート(587番ポート)のOutbound Port25 Blockingへの対応として、メール送信に通常使用するポート(25番ポート)とは別のポート(587番ポート)を使用してメールを送信します。