オフィスあんしんレンタルサーバー(OARS)メール・Webスタンダードサービスのメール環境は共用環境となります。そのため、一つのサーバー(いわゆる同一所属サーバー)内には、複数のお客様のメールサーバーが収容されています。
※所属サーバーは「管理ツール~サイトマネージャー」でご確認ください。
メール・Webスタンダードサービスの仕様上、送信元と送信先のドメイン名が同一所属サーバー内に存在しているお客様同士のメール送受信は、DNSのMXレコードは参照せず、すべて同一所属サーバー内での配送となります。即ち、ローカル(内部)配送となります。
送信元と送信先のドメイン名が同一所属サーバー内に存在していないお客様同士のメール送受信は、すべてDNSのMXレコードを参照し、外部(同一所属サーバー以外)のメールサーバーへメールを送付(外部配送)します。
※オフィスあんしんレンタルサーバーメールプレミアムサービスのお客様同士のメール送受信は、メール環境がお客様単位で仮想専用化されているため、すべて外部配送となります。
メール・Webスタンダードサービスを利用しているお客様の中には、メールを他社サービスのみ(Office 365や G suiteなど)利用している場合があります。このような利用モデルのお客様は、メール・Webスタンダードサービス側にメールユーザーを登録していないことがあります。
このようなお客様宛てに、同一所属サーバー内のお客様からメールを送信した場合は、メールが不達になります。送信元には、エラー通知が返される場合があります。
※同一所属サーバー内に、送信先のドメイン名は存在しているが、メールユーザーが存在していないためです。
次に、このメール不達の問題を詳しく説明します。
ローカル(内部)配送によるメール不達の送受信(例)
※ドメイン名やサーバー名、メッセージなどは、説明用のサンプルとなります。エラー通知のメッセージが発生しない場合があります。
■おもな構成
送信元メールアドレス:fromA@example.com (X社)
送信先メールアドレス:toB@example.co.jp (Y社)
送信元のドメイン名:example.com (X社)
送信先のドメイン名:example.co.jp (Y社)
同一所属サーバー:dc99.svr(OARS)
※送信先のドメイン名は存在している
※送信先のメールユーザーが存在していない
送信先のメールサーバー:office365.svr (Office 365など)
※DNSのMXレコードで指定されている
※送信先のドメイン名が存在している
※送信先のメールユーザーも存在している
■おもな流れ
※順番が下の「説明図(イメージ)」の番号に呼応しています
送信元は、メールをsmtpサーバーに送付します。
smtpサーバーは、内部宛てか、外部宛てかを先に確認します。
(同一所属サーバー内に、送信先のドメイン名が存在しているか、いないかで判断)
smtpサーバーは内部配送を試みますが、配送エラーとなります。
(同一所属サーバー内に、送信先のドメイン名は存在しているが、メールユーザーが存在していないため)
内部配送でエラーとなったため、送信元へエラー通知を送付します。
(「550~User Unknown(メールユーザーが存在しない)」など)
■説明図(イメージ)
※番号が上の「おもな流れ」の順番に呼応しています
■解決・予防方法
メール・Webスタンダードサービス側の同一所属サーバー内に登録している「ドメイン名」を変更することで、メール不達の問題を解決・予防できます。変更対象は、メールを他社サービスのみ利用しているお客様となります。
※メール・Webスタンダードサービス側にあるお客様領域だけを対象とした対応となりますので、お客様のドメイン名やDNSに登録しているドメイン名には影響しません。
・ドメイン名変更例
example.co.jp → www.exaple.co.jp (「www.」は、固定)
次に、ドメイン名変更後のメール送受信を詳しく説明します。
ドメイン名変更後のメールの送受信(例)
※ドメイン名やサーバー名、メッセージなどは、説明用のサンプルとなります。
■おもな構成
送信元メールアドレス:fromA@example.com (X社)
送信先メールアドレス:toB@example.co.jp (Y社)
送信元のドメイン名:example.com (X社)
送信先のドメイン名:example.co.jp (Y社)
同一所属サーバー:dc99.svr(OARS)
※送信先のドメイン名が存在していない(ドメイン名を「example.co.jp」→「www.example.co.jp」に変更したため)
※送信先のメールユーザーも存在していない
送信先のメールサーバー:office365.svr (Office 365など)
※DNSのMXレコードで指定されている
※送信先のドメイン名が存在している
※送信先のメールユーザーも存在している
■おもな流れ
※順番が下の「説明図(イメージ)」の番号に呼応しています
同一所属サーバー内に、送信先のドメイン名が存在していないため、smtpサーバーは内部配送を行わず、DNSのMXレコードを参照し、送信先のメールサーバー(office365.svr)へメールを外部配送します。
送信先のメールユーザーは、送信先のメールサーバー(ここでは、office365.svr)のメールボックスからメールを受信します。
■説明図(イメージ)
※番号が上の「おもな流れ」の順番に呼応しています
ドメイン名を変更する作業は、弊社にて行います。
( お客様の方では、作業ができません。)
※お客様のご依頼から作業が完了するまで通常は3営業日ほどかかりますが、1~2週間かかる場合があります。
※作業時間帯は富士フイルムビジネスイノベーションコンタクトセンターの営業時間内になりますので、予めご了承ください。
※作業後は直ちに外部配送となります。
サイトマネージャー画面左下「お問い合わせ」画面にて、記入例の「件名」で「必要情報」をご記入の上、弊社の富士フイルムビジネスイノベーションコンタクトセンターまでご依頼ください。
※変更後のドメイン名は「 www.(お客様のドメイン名)」となります。「www.」は固定です。
■記入例